カナガンキャットフードは肉の安全性が違う!英国産の品質徹底解明
カナガン(canagan)は、イギリス産のペットフードになります。
そして日本では、”イギリス産であること”で高い評価を得ています。
理由は、イギリスが動物福祉の先進国であること。そして、動物福祉の考え方をEU諸国へ積極的に広めてきた結果、EU圏の牛や豚、鶏などの畜産物の安全性が、他の国と比べて高くなったことにあります。
動物福祉(アニマルウェルフェア)については、下記のページでご紹介しております。ご一読頂けますと、幸いです。
>> カナガン(猫)を選ぶ価値は?病気の鶏を食べ続ければ病気に
そして畜産物の安全性の向上は、私たち飼い主だけでなく、大事な猫も健康にすることになりました。
こちらのページでは、ペット先進国と言われるイギリス産のカナガンの品質の違いと、イギリスでの評価や口コミをご紹介致します。
あなたの大事な猫のために、本当に必要な情報を得られますと幸いです。
イギリス産であること カナガンキャットフードの品質
まず、カナガン(Canagan)キャットフードに使われる肉の品質・安全性についてご紹介いたします。
本来肉食である猫の為のキャットフードでも、多くのペットフードメーカーの商品に含まれる肉の含有量は低く、また、動物性成分の含有率を公表しているメーカーは殆どありません。
(※タンパク質は植物からも得られます。よって、タンパク質=動物性のタンパク質ではありません)
その中、カナガンキャットフードには動物性の成分が70%と、大変高い割合で含まれ、残りの30%が野菜や植物成分となります。
そして高い配合率の”肉”が、北米やオーストラリア産とは決定的に違う特徴を持っています。
カナガンは、動物性成分の品質に大きな違いが
カナガンに使用される鶏肉は、フリーランチキン、いわゆる平飼い(床の上を自由に歩き回れる鶏舎を使用)されている鶏の肉になります。
この平飼いであることの意味は非常に高く、身動きが取れない小さなカゴに押し込められ、ただ飼料をついばんでいる鶏と比べ、以下の点から健康を保ちやすく、病気にかかりにくいため、一般的な飼育方法(バタリーケージ飼い)に比べて抗生物質などの薬剤使用量を減らすことができます。
- 歩き回れる
- 羽を広げることができる
- 毛づくろいができる
- 他の鶏とコミュニケーションを取ることができる
そして、カナガンキャットフードに使用されている鶏には、身を付きやすくする肥育ホルモン剤や、肥育目的の抗生物質は使われていません。
肥育ホルモン剤とは?
肥育ホルモン剤とは、合成女性ホルモンの事で、一般的には成長ホルモン剤と呼ばれています。そしてこの肥育ホルモン剤は、家畜を短期間で、できるだけ肥え太らせるために投与されます。
なおアメリカ・カナダ・オーストラリアでは一般的に使用されていますが、イギリスやEU諸国では使用と、使用した肉の輸入が禁止されています。そして日本はと言いますと、使用は禁止されているようですが、輸入に関しては・・・悪化の一途を辿っていますね。
肥育目的の抗生物質とは?
抗生物質と言えば、病気の治療のために使用されると思われるのではないでしょうか?
実は抗生物質の中にも、肥育効果を持つものがあり、飼料添加物として飼料に混ぜられています。
なおこの肥育目的の抗生物質使用に関してもイギリスやEU諸国では禁止されていますが、アメリカ等だけでなく、日本でも使用されています。
(※EUでは、治療目的での抗生物質の使用は許可されています)
肥育ホルモン剤や抗生物質=成長促進剤の害
成長促進剤として使用された肥育ホルモン剤や抗生物質は、肉・乳などに残留し、ヒトではそれらを食べることで下記の症状が出ているとされています。
- 肥満・内臓脂肪
- 性成熟時期の異常な早まり
- 男性の女性化
- 不妊
- 不育症
- ガン
- 各種アレルギーの発症
- 治療目的での抗生物質が効かない等
猫よりも体積があるヒトでこのような状態です。
しかも人間が食べる肉は、ある程度安全性が確保されたヒューマングレードになりますが、ペットフードの原材料となるのは、”人間が食べるに適さないもの” です。
(※カナガンの原材料はヒューマングレードです)
害は他にもいくつかあるようですが、もしあなたの猫が、そんなにご飯を食べていないのに太っていたり、異常にご飯を食べたがる場合には、与えているキャットフードに、どこの国の肉が原料として使われているのかを調べて見られると良いと思います。
なおアメリカ産の場合、ヒト用も含め、オーガニックであれば安全だと言われています。そして肥育ホルモン剤不使用の肉は ”hormone free beef” と区別され、オーガニックスーパー等で販売されています。
カナガンは、アレルギーを起こしやすい穀物を含みません
ヒトの世界でも少しずつ認知されてきている穀物アレルギー。特に小麦は遅延性の食物アレルギー反応から、継続的な体調不良を起こすと言われています。
そして本来自然界では猫が食べることの無い穀物ですが、一般的なキャットフードには、コストの面から増量目的で配合されています。
ですが小麦などの穀物を消化する機能を持たない猫は、穀物を栄養にすることができないだけでなく、食べることでアレルギーを発症する猫が多くおり、今では、穀物を使用しない”グレインフリー”のキャットフードが販売されるようになりました。
そしてカナガンキャットフードは当然グレインフリー (Grain Free) です。
キャットフードの中には、グルテンフリー(小麦不使用)の商品があります。紛らわしいので気を付けて下さい。
原材料は、ミネラル・ビタミンを配合している以外は基本的に自然の食材
カナガンキャットフードの原材料は以下のとおりです。
乾燥チキン 35.5%、骨抜きチキン生肉 25%、サツマイモ、ジャガイモ、鶏脂 4.2%、乾燥全卵 4%、チキングレイビー 2.3%、サーモンオイル 1.2%、ミネラル、ビタミン、アルファルファ、クランベリー、タウリン、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、リンゴ、ニンジン、ホウレン草、海藻、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、アニスの美、コロハ
カナガンキャットフードには肉が60.5%も使用されていますね。この高い肉配合率も、他のキャットフードと決定的に違う点となります。
そしてこの原材料の中で、自然の食材にプラスして添加されている加工品は以下になります。
- 鶏脂
- チキングレイビー ・・ 鶏の肉汁
- サーモンオイル
- ミネラル
- ビタミン
- タウリン
- マンナンオリゴ糖
- フラクトオリゴ糖
これらは、自然の食材では満たせなかった栄養や、風味を付けるために使用されています。
ですからカナガンキャットフードは厳密に言えば ”無添加” ではなく、”体に害のある食品添加物を使用していない、安全性の高いキャットフード”、という位置づけになります。
人間の世界で言う、自然食品のお店で取り扱っているクラスのキャットフードですね。
自然食品のお店クラスとは?
一般的に自然食品のお店で取り扱っている商品は以下のようになるのですが、基本的には上から順に安全性と価格が下がっていきます。
- オーガニック + 食品添加物無
- オーガニック + 害の無い食品添加物有
- 減農薬・減化学肥料・減化学物質 + 食品添加物無
- 減農薬・減化学肥料・減化学物質 + 害の無い食品添加物有
- 国産の一般食材 + 食品添加物無
- 国産の一般食材 + 害の無い食品添加物
そしてカナガンキャットフードですと、4と5の間ですね。肉の安全性は一般食材よりも高いのですが、オーガニックではありませんし、加工品や添加物が使われています。
では次に、ペット先進国とも言われるイギリスでのカナガンの評価、口コミをご紹介致します。
カナガンキャットフードのイギリスでの評価・口コミは?
主にAmazon ukの評価を見てみましたが、下痢をした!!との書き込みで☆1つ以外はおおむね良いようです。
出典元:Amazon.co.uk
評価の良くない口コミ
- 子猫たちにカナガンキャットフードを食べさせたところ下痢をおこし、他のブランドに切り替えると治りました。
- 私の猫はあまり好まなかった。
- 値段が高い!
- においが強い。
日本の口コミにもたまにありますが、”下痢”は立派な食物アレルギーの症状です。人間でもそうですが、湿疹やかゆみ、呼吸困難だけが症状ではありませんので注意が必要です。
評価の良い口コミ
- 今までのキャットフードの中で一番好んで食べています。
- うんちの状態がとても良くなった。
- 価格は高いですが、他のブランドのキャットフードより給仕量が少なく済むので満足しています。
- 1週間ほどで毛並みが輝くように良くなった。
- 胃の不調が無くなった。
- 吐かなくなった。
- 血便が出ていたが薬の効かない猫に与えたところ、血は止まり毛並みが良くなった。
良かった、とだけ書いてあるのは省きましたが、チキンが体に合う猫には良い影響を与えているようです。
ただ今回、イギリスならではのちょっと専門的な?口コミを期待したのですが、残念ながらありませんでした。
カナガンキャットフードを食べ続けている猫の健康やスタイルは?
今我が家にいる2匹の猫達は、生後4か月弱(2014年11月)からカナガンキャットフードだけを食べていますが、幸いチキンアレルギーは無く、またヒルズのサイエンスダイエットを食べていた以前の猫達よりも明らかに毛並みが良いです。
そして、我が家に来た時には2匹ともひどい猫風邪を引いていましたが、アズミラ クラシックキャットフォーミュラからカナガンキャットフードに切り替えてからは、目に見えて回復し、以降病気は無し。また、当時は栄養失調気味だったのですが、それも改善しました。
さらに以前の猫との違いを感じるのが、筋肉質であることです。
以前飼っていた猫達も、今の猫達も、家の中を自由に兄弟で駆け回っているのは同じですから、違いはキャットフードと、遺伝ですね。どちらの作用かはわかりませんが、オス・メス共に肉質に違いを感じます。
そして最も違いを感じるのが、給仕量のコントロールをしていないのに太らないことです。(上から見て腰に適度なくびれがあるのがベストですよ)
(↑去勢済みのオス2才半)
(↑避妊済みのメス2才半)
前の猫達はしょっちゅうご飯が欲しいと言い、欲しがるだけあげますと太ってしまうので、決まった量を食べさせるようにしていました。ですが3匹のうち2匹はそれでも肥満気味でした。原因を知った今となっては非常に辛いことですが、ヒルズはアメリカ産ですので、成長促進剤の影響があったのでしょう。
それに比べて今の猫達は必要以上に食べようとしませんし、無理にコントロールする必要が無く、気持ちがとても楽です。
成長促進剤は体内からすぐには出て行きません。
もしカナガンキャットフードに切り替えられる場合は、月単位で給仕量をコントロールし、薬剤の影響が無くなるのを待つ必要があります。
また成長促進剤には、脂肪(内臓脂肪を含む)を付けやすくする働きもあります。栄養価の高いカナガンキャットフードの切り替えることで、猫の体内に残存する薬剤の影響から、一時的にさらに太る可能性もあります。
いずれにせよ、1か月程でダイエットが成功するということはなく、成長促進剤が使われている肉を食べさせてきた年月の分、長い目で見守る必要があります。
猫が幸せな一生を送るためには、継続可能な価格とのバランスが必要
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私が今の猫達に食べさせているカナガンキャットフードは、100%安全なキャットフードではありません。
ですから、もしあなたと、あなたの家族の食事に、無農薬・無化学肥料・無薬剤の食材を選んでいらして、さらに猫にも同じように、とお考えでしたら、私はあなたにカナガンキャットフードではなく、ヤラーのオーガニック グレインフリーを一番におすすめします。ですが、価格もぐっと上がります。
いくら猫の健康が心配だとしても、キャットフードの価格は継続可能な金額でないといけません。ですから、どこかで折り合いをつける必要があります。
そうして私がある意味妥協して選びましたのが、カナガンキャットフードです。
こちらですと猫一匹で、一か月一袋(1.5㎏)、4,708円(税込)で済みます。
(※1度の注文につき、3袋をまとめて購入しているため15%割引・送料無料となっています)
対してヤラー キャットフード オーガニック グレインフリーは、800gで3,520円します。
まず第一に飼い主です。飼い主のあなたとあなたの家族が健康であってはじめて、猫は幸せな一生を過ごせます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
なおカナガンキャットフードは、日本では(株)レティシアンが総代理店となり販売しています。
公式サイトと、Amazonの両方で販売しておられますが、Amazonですと中間マージン分が高くなりますので、公式サイトで購入される方をおすすめします。